※とりあえず新聞・テレビのニュースで目についた用語をまとめてみました。この先用語を補充して、記事を分割していくつもりです。

* 金融市場 / financa merkato
* 証券市場 / valorpapera merkato
* 株式市場 / akcia merkato
* 先物市場 / templima merkato

* 証券取引所 / borso

* 有価証券 / valorpapero
* 株式 / akcio
* 債券 / obligacio
* 発行 / emisio
* 不動産 / nemoveblaĵo
* モーゲージ,抵当 / hipoteko
* 支払い能力 / solventeco

* 投資家 / investisto, investanto
* 投機家 / spekulisto, spekulanto
* 株主 / akciulo
* 債券所有者 / obligaciulo
* 機関投資家 / institucia investanto
* 投資ファンド / investfonduso
* 信用評価機関 / kreditotaksa agentejo
* 証券会社 / valorpapera kompanio
* 投資会社 / investa kompanio
* ヘッジファンド / heĝad-fonduso (altriska spekul-fonduso)
* 保険会社 / asekura kompanio
* 株式会社 / akcia kompanio
* 株主総会 / ĝenerala kunveno de akciuloj

* 相場 / kurzo
* 投資 / investo
* 投機 / spekulado, spekulacio
* 相場の上昇 / altiĝo de borsaj kurzoj
* 相場の下落 / malaltiĝo de borsaj kurzoj
* 好況,好景気 / alta (bona) konjunkturo
* 不況,不景気 / malalta (malbona) konjunkturo
* 信用収縮 / kuntiriĝo de kredito
* 株式恐慌 / borsa kraŝo
* 利ざや,マージン / profitmarĝeno
* 金利 / interezprocento
* リスク評価 / riskotaksado

* つなぎ売買(ヘッジ取引) / heĝado
* 先物取引 / templima komerco
* インサイダー取引 / (文脈によって) komercado de akcioj per interna informo または misuzo de interna informo (por akci-komercado)

例文:
「え、株を買ったって! 君、それはインサイダー取引じゃないのか!」
“Do vi aĉetis la akcion!  Tio ja estas misuzo de interna informo, ĉu ne?”

* サブプライムローン / altriskaj hipotekaj kreditoj (または pruntoj)
説明訳: dom-hipotekaj kreditoj (または pruntoj)
al altriskaj (または ne plej bonkreditaj) personoj
簡潔訳: (文脈によって単に) hipotekaj kreditoj

例文:
2007年米国で発生したサブプライムローンの信用リスクの顕在化は世界同時株安を引き起こすことになった。
La altriskaj hipotekaj pruntoj al ne plej bonkreditaj personoj aktualiĝis en Usono, 2007, kaj kaŭzis samtempan falon de akcioj en la tuta mondo.

* 金融化 / financismigo
* 証券化 / valorpaperigo
* 金融商品 / financa produkto
* デリバティブ,金融派生商品 / derivaĵo
* 流通証券 / negocebla valorpapero
* 市場性証券 / surmerkatigebla valorpapero
* モーゲージ担保証券 / valorpapero garantiata de loĝejaj hipotekoj
* 債務担保証券 / valorpapero derivita de valorpaperoj
* 不動産バブル / nemoveblaĵa veziko


* 枠組み合意 / kadra interkonsento
* 閣僚級会議 / ministronivela konferenco
* 加盟国 / membroŝtato, membrolando
* 多角的交渉 / plurflanka intertraktado

* 国内総生産(GDP) / malneta enlanda produkto(MEP)
* 国民総生産(GNP) / malneta nacia produkto(MNP)
* 石油輸出国機構(OPEC) / Organizaĵo de Petrol-Eksportaj Landoj(OPEL)
* 世界貿易機関(WTO) / la Monda Organizo pri Komerco (MOK)

* ウルグアイ・ラウンド / la Urugvaja ciklo
* ドーハ・ラウンド / la Doha ciklo


2008-10-17 更新

7 komentoj al “金融・経済 / financo kaj ekonomio”

  1. 田平正子

    En la titolo “financo” mankas litero “n”.

  2. admin

    Koran dankon! Jam korektite.

  3. kawagoe

    * 量的緩和 / kvanta mildigo

  4. 山川修一

    kawagoeさん、

    投稿をありがとうございます。

    「量的緩和」は、山川が編纂出版している『日エス現代用語集』第2版(近く発売)に次のように載っています。
    —————————————————
    (経済用語) 量的緩和 kvanta plialtigo de la cirkulanta monsumo [Monato]; kvanteca ekspansio [Viki]
    —————————————————

    頂いた kvanta mildigo の出典を教えて頂ければ、上記第2版かそれ以降に追加したいと思います。

    余談ですが、私は日銀の公式文書に出てきた「量的緩和」を最初に英語(quantitative easing)に訳した(と言っている)アメリカ人の金融翻訳家を知っています。最初、苦し紛れに直訳したら、しばらくして米国政府の公式文書に同じ表現が出てきてビックリしたと言っていました。

  5. kawagoe

    山川さん
    返信ありがとうございます。

    もともとは先ごろ FRB パウエル議長が発言した「テーパリング」をエスペラントでどう言うのかが気になりました。
    現時点では納得できる訳語を見つけられていないのですが、テーパリングが量的緩和の縮小なのであれば、エスペラント的な観点として「mal(量的緩和)iĝo」をテーパリングと言い得るのではないかと思って探した次第です。

    kvanta mildigo の出典は以下のページです。
    https://eo.mondediplo.com/article2232.html
    この記事は 2015年5月1日に公開されたようです。

    また、欧州中央銀行と日本銀行における金融政策の相違については、以下の文書をチラ見しました。
    https://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2015/data/ko150909a1.pdf

    為替関連用語や証券関連用語は、いざ何かの機会に書こうとすると迷うことが多々あります。
    <例>
    forex をどう言うのか (devizo?)。
    金融緩和政策で日銀が大量に買い付けた「上場投資信託 (ETF)」をどういうのか。
    始値・高値・安値・終値はそれぞれ malferma, alta, malalta, ferma (kurzoj ないし prezoj) で良いのか。
    これらを略記するとき、英語では Open, High, Low, Close に紐付く O, H, L, C を使うが、
    エスペラントでは malferma と malalta が干渉しそう。komenca, alta, basa, fina として K, A, B, F ではどうか、など。

    『日エス現代用語集』第2版は、必ずしも経済回りの用語集ではないと思いますが、
    今を生きる我々にとって有益なものとなりますよう、大いに期待しております。
    どうぞ宜しくお願いいたします。

  6. kawagoe

    山川さん
    返信ありがとうございます。

    kvanta mildigo の出典は以下のページです。
    https://eo.mondediplo.com/article2232.html

  7. 山川修一

    Kawagoe さん、

    「量的緩和」(kvanta mildigo)の出典をありがとうございました。Mondediplo なら完璧です。『日エス現代用語辞典』第2版の原稿に入れました。また、追加の質問をありがとうございます。私は金融はど素人ですが、何とか無い知恵を絞ってリサーチしてみました。以下、その結果をお知らせします(一部、私信で頂いた質問にも答えています)。

    <テーパリング>

    英語の taper は、一般用語として、「先が段々ほそくなる」(mallarĝiĝi)くらいの意味しかありません。これを FRB議長が使うと金融関係者が一喜一憂します。あるオンラインの英エス辞典を見たら、laŭpaŝe ĉesigi とあったので、これが使えそうだと思いました。あるオンラインの解説記事を読んだら「テーパリングとは、日本銀行など中央銀行が実施してきた量的金融緩和政策を段階的に縮小させていくことです」とありました。そこで、「量的緩和政策を段階的に縮小させる(=テーパリングする) laŭpaŝe ĉesigi la kvantan mildigon [YS]」のように言えると思います。「段階的に」は iom post iom とも言えます。

    <FX取引>

    単なる「外為取引」なら komercado de devizoj (または fremdaj valutoj)でよいと思いますが、「FX取引」と言えば普通「外国為替証拠金取引」(foreign exchange margin trading) を指すようです。その場合には、「証拠金」(margin) に相当する語句を入れる必要があります。いろいろ検索したのですが、いい表現が見つかりません。ところで、用語集第2版に「空買い」(malplena aĉeto) に載ります、出典の書籍には malplena aĉetoa = akiro de akciaj opcioj per kredito と説明されています。「証拠金」は取引額の一部をカバーするもので、残りは「信用」に依るわけなので、per kredito を使うのもうなづけます。多分、komercade de devizoj (per kredito) と言えばよいのではないかと思います。

    <上場投資信託 (ETF)>

    英語は Exchange Traded Fund なので、素直に直訳すれば、Borse Komercata Fonduso になると思います。

    <ロングポジションとショートポジション>

    Vikipedio にも他のどの文献にもなく困ったのですが、最後に次のサイト
    https://esperantohouse.org.au/telopeo/Telopeo-2021-01.pdf でエス訳をみつけました。longa pozicio と mallonga pozicio です。出典は、”Oficiala Organo de la Esperanto-Federacio de Nova Sud-Kimrujo”(2021/1)なので信頼できます。読者に分かりやすく説明しています。
    ———————————-
    Kiam investantoj kredas ke la valoro de akcio altiĝos en l’ estonteco, ili evidente aĉetas tiun ĉi akcion je la borso, kaj vendas ĝin poste por havi pli da mono. Angle, tio nomiĝas “long position”, aŭ “longa pozicio”. Evidente, la mala afero estus la “mallonga pozicio”, aŭ angle “short position”. En tiuj okazoj, oni vetus kontraŭ la estonta plia valoro de la akcio.
    ———————————-

    <含み益、含み損> <実現益、損切り>

    ・含み益、含み損:nerealigita profito [G’], nerealigita perdo [G’] のような直訳しかないと思います。
    ・実現益、実現損:realigita profito [G’], realigita perdo [G’] のような直訳しかないと思います。
    ・損切り:損切り perdfiksa vendo [SZ]; 株を損切りする vendi akciojn por limigi perdon pro ilia prezmalaltiĝo [YS] これは以前、柴山さん[SZ]と山川[YS]が検討したもので、第2版に載ります。

    <始値・高値・安値・終値>

    ・始値と終値:第2版に次のように載ります。始値 malferma prezo [G’]、終値 ferma prezo [G’]
    ・高値、安値:英語でも high price, low price なので、alta prezo, malalta prezo でよいのではないかと思います。
    ・略語:英語圏では、Open, High, Low, Close を略して「OHLCチャート」と呼ばれる株価チャートがあります。日本発祥の株価チャートとして「ローソク足チャート」があります。今調べたら、candle stick chart = kandela diagramo が IT用語集の Komputeko に載っていました。どうしても略語が必要な場合には、別案として、ovra, alta, basa, ferma (O,A,B F) もあると思います。

    以上、如何でしょうか。現時点ではこれが精一杯の回答です。後は、金融に詳しい人の投稿をお待ちしています。

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