# 記述上の注意
# 例1:brulaĵo|fuelo → brulaĵo または fuelo (単語単位での置換可能)
# 例2:(nukle)fendiĝo → fendiĝo または nuklefendiĝo(省略可能)
# 項目を一部追加しました。(2011/04/14, 2011/04/19, 2011/08/18)
# 訳語を一部追加しました。(2011/05/03)

* 原子力 / nuklea energio, atomenergio
* 発電所 / centralo
* 水力発電所 / akvocentralo
* 火力発電所 / vaporcentralo
* 原子力発電所 / nuklea centralo, atomcentralo
* 4号機 / Reaktoro N-ro 4, Reaktoro 4
* 原子炉 / reaktoro
* 軽水炉 / malpezakva reaktoro
* 沸騰水型原子炉 / bolakva reaktoro
* 加圧水型原子炉 / premakva reaktoro
* 加圧水 / premita akvo
* 原子炉建屋 / reaktordomo, reaktorkonstruaĵo
* 原子炉格納容器 / reaktor-sekurigujo
* 原子炉圧力容器 / reaktor-premujo
* 使用済み燃料プール / konservujo de|por uzitaj nuklebrulaĵoj|brulaĵstangoj
* 圧力抑制室 / premreguliga ĉambro
* 炉心 / reaktora kerno, reaktorkerno
* 核燃料 / nuklea brulaĵo|fuelo
* 燃料ペレット / brulaĵbuleto, fuelbuleto
* 燃料棒 / brulaĵstango
* 燃料集合体 / brulaĵstangaro
* 制御棒 / regstango
* 減速材 / moderigaĵo
* 冷却材 / malvarmigaĵo
* 冷却水 / malvarmiga akvo
* 冷却器 / malvarmigilo
* 再循環ポンプ / cirkuliga pumpilo
* 水蒸気 / akvovaporo
* 熱交換器 / varmointerŝanĝilo
* 復水器 / kondensilo
* タービン / turbino
* 発電機 / generatoro
* タービン建屋 / turbindomo
* 中央制御室 / komandejo, komandoĉambro
* 冷却塔 / malvarmiga turo
* スクラム(緊急停止) / urĝa|krizokaza halto
* 緊急炉心冷却装置 (ECCS) / Urĝa|Krizokaza Kerno-Malvarmiga Sistemo
* ホウ酸 / bora/borata acido
* 冷温停止 / malvarma halto
* 炉心溶融 / kernofandiĝo, fandiĝo de reaktorkerno
* 部分炉心溶融 / parta fandiĝo de reaktorkerno
* 完全炉心溶融 / plena fandiĝo de reaktorkerno
* 燃料デブリ / brulaĵdisrompaĵoj
* ジルコニウム被覆管 / zirkonia tubo
* 水素爆発 / hidorogena eksplodo, hidrogeneksplodo
* 廃炉(にすること) / elservigo (de reaktoroj)
* 濃縮ウラン / riĉigita uranio
* 中性子 / neŭtrono
* 崩壊 / diseriĝo
* 臨界状態 / krita|sojla stato
* 連鎖反応 / ĉenreakcio
* 核分裂 / fisio, (nukle)fendiĝo
* 制御 / regado
* 核分裂生成物 / fisiproduktoj, fendiĝproduktoj
* 放射性同位元素 / radioizotopo
* キセノン(Xe)135 / ksenono 135
* コバルト(Co)60 / kobalto 60
* ストロンチウム(Sr)90 / stroncio 90
* ラドン(Rn) / radono
* プルトニウム(Pu) / plutonio
* ヨウ素(I)131 / jodo 131
* セシウム(Cs)134、137 / cezio 134, 137
* 半減期 / duonvivo, duoniĝtempo
* 放射線 / radioj
* α線 / alfaradioj
* β線 / betaradioj
* γ線 / gamaradioj
* X線 / iksradioj
* 放射 / radiado
* 放射能 / radioaktiveco

【注】放射性物質 radioaktivaj substancoj の意味で誤用されることがあるが、注意して区別すべき。

* 放射性物質 / radioaktivaj substancoj
* 放射性廃棄物 / radioaktiva rubaĵo
* 核廃棄物 / nuklea rubaĵo
* ベクレル(放射能の強さ) / bekerelo (Bq)
* グレイ(物質の吸収線量) / grajo (Gy)
* 線量 / dozo
* 放射線量 / radiada dozo
* 吸収線量 / sorbita dozo
* 等価線量(人体が受けた放射線量) / ekvivalenta dozo
* 線量当量率(1時間当たりの等価線量) / ĉiuhora dozo
* シーベルト(等価線量の単位) / siverto (Sv)
* マイクロシーベルト(百万分の1シーベルト) / mikrosiverto (μSv)
* ミリシーベルト(1000マイクロシーベルト) / milisiverto (mSv)
* ミリシーベルト/時(線量当量率の単位) / milisiverto ĉiuhore (mSv/h)
* 線量計 / dozometro, radiadmezurilo
* 被曝 / eksponiĝo|elmetiĝo (al radiado)

例文:
「作業員が1ミリシーベルトの被曝をした」
Laboristo elmetiĝis al 1 mSv (unu milisiverto) da radiado. または Laboristo ricevis 1 mSv da radioj.

* 外部被曝 / ekstera|eksterkorpa eksponiĝo|elmetiĝo (al radiado)
* 内部被曝 / interna|enkorpa eksponiĝo|elmetiĝo (al radiado)
* 遮蔽 / ŝirmado
* 防護服 / protektaj vestoj
* 放射線障害 / radiadaj malsanoj
* 甲状腺 / tiroido
* 汚染物質 / malpurigaĵo
* 汚染 / malpurigado
* 汚染する / malpurigi
* 除染 / senmalpurigado
* 避難 / evakuo, rifuĝo
* 避難する / evakui (sian vilaĝon), rifuĝi (en sendanĝera loko)
* 避難させる / evakui (la loĝantojn el la vilaĝo), evakui (la vilaĝon)
* 避難所 / rifuĝejo
* 避難指示する / instrukcii evakuiĝon
* 屋内待避指示する / instrukcii endoman rifuĝon|restadon
* 避難指示の出た20キロ圏にある~ / en la 20-kilometra evaku-radiuso
* 屋内待避指示の出た20~30キロ圏では~ / en la endom-rifuĝa zono inter la radiusoj de 20- kaj 30-kilometroj
* 原子力安全・保安院 (NISA) / Subministerio pri Nuklea kaj Industria Sekureco (NISA)
* 原子力安全委員会 (NSC) / Komisiono pri Nuklea Sekureco (NSC)
* 国際原子力機関 (IAEA) / Internacia Atomenergia Orgaznizo (IAEA)
* 国際放射線防護委員会 (ICRP) / Internacia Komisiono por la Radiologia Protekto (ICRP)
* 国際原子力事象評価尺度 (INES) / Internacia Skalo de la Nukleaj Eventoj (INES)

例文:
「チェルノブイリ原発事故は国際原子力事象評価尺度でレベル7とされた。」
La nuklea akcidento de Ĉernobilo estis klasita je la nivelo 7 de INES.

* チェルノブイリ / Ĉernobilo
* 高速増殖炉 / rapida genera reaktoro
* MOX燃料(混合酸化物燃料) / plutoni-miksita oksidizita brulaĵo|fuelo
* プルサーマル / uzo de plutoni-miksita brulaĵo|fuelo en malpezakva reaktoro
* 再処理工場 / reprilabora fabriko

例文:
「再処理工場において、原子炉から出た使用済み核燃料の中から使用可能なウラン、プルトニウムを取り出す。」
En la reprilabora fabriko, oni reprenas reutiligeblan uranion kaj plutonion el la brulaĵo|fuelo eligita de la reaktoro.

46 komentoj al “原子力発電所 / nuklea centralo”

  1. 田平正子

    「濃縮ウラン」は”rixcigita urano”でなくて、”ric^igita urano”ではありませんか。

  2. admin

    Dankon. La mistajpo estas korektita.

  3. 5HPONGO

    Mistajpo:

    > 避難指示の出た20キロ圏にある~ / en la 20-kilometera evaku-radiuso

    20-kilometera –> 20-kilometra

  4. 5HPONGO

    > セシウム(cs)134、137 / cezio 134, 137

    cs –> Cs

  5. 5HPONGO

    > aboristo elmetiĝis al 1mSv (unu milisiverto) da radiado. または Laboristo ricevis 1mSv da radioj.

    Spaceto necesas inter numero kaj simbolo de unuo:

    | laboristo elmetiĝis al 1 mSv (unu milisiverto) da radiado. または Laboristo ricevis 1 mSv da radioj.

  6. admin

    Dankon. Korektoj estas faritaj.

  7. isino yosio

    素人提案ですが、半減期 tempodauro de duonigho

  8. 5HPONGO

    Se oni ne povas uzi la signon “μ”, oni povas anstatauxigi gxin per “u” laux JIS X 0124; ekzemple “uSv” (mikrosiverto).

  9. Sxucxjo

    Dankon, Isino-san, pro via propono. Tio ne estas elpenso de laiko. Mi de longe scias, ke en NPIV trovigxas la formo “duonigxtempo”. Mi mem estus volinta aldoni gxin al la vort-listo, kiel cxiutagan esprimon.

  10. Sxucxjo

    Dankon, Homo Pongo, pro viaj valoraj infromoj. Pri la manko de spaco en la esmprimo “1mSv” (korektinda al “1 mSv”), mi kulpas. Pri la anstatauxa esprimo por mikro, mi tute ne sciis. Mi klerigxas cxiutage. Denove, dankon!

  11. isino yosio

    PIVのCentraloに原子力発電所の挿絵があります。これは加圧水型なので福島原発の新聞によく載る沸騰水型との違いがよく分かり助かりました。挿絵の単語とnun-vortojの主な違いは以下のようです。燃料= karburajho、原子力発電所=nukleenergia centralo au atomcentralo、発電機=alternatoro。 余談ですが、加圧水型では水の循環が1次と2次とがあるので、primara cirkvitoとsekundara cirkvitoが出てきます。また日本では冷却水に海水を使うのでありませんが、海外では海から離れた所にも多く設置されこの場合は冷却塔が設置されます。冷却塔=malvarmiga turo?もあって良いと思います。海外の原発の象徴みたいなものですから。

  12. isino yosio

    追加して欲しい単語です。出典は朝日新聞4/18朝刊の科学欄の説明記事です。
    デブリ 被覆管や燃料が崩れ落ちてガレキ状になったもの。
    燃料ペレット 燃料を詰めておく円筒状の容器? 融点2800度。

  13. admin

    いしのさん、コメントありがとうございます。
    ご提案を検討させていただき、若干の見出し項目を追加しました。

  14. KAWAI Yuka

    送信したつもりでしたが届いていないかもしれないので再送します。

    少しだけですが、
     ・石棺sxtoncxerko
     ・ベントpremoredukto per valvo
    を提案します。

    ロシアの支援チームが、チェルノブイリのような石棺を早く造ってしまえといっているそうです。
    また、ベントとは弁を開放して圧力容器の圧を外に逃がすことです。福島第一では数回行われました。

  15. Hotta Hirohiko

    (日本語で失礼します)
    なかなかの力作。おつかれさまです。
    学生時代から思い入れのある分野なので、以下(いっぱい)コメントします。
    よろしくおねがいします。

  16. Hotta Hirohiko

    燃料
    【提案】brulajxoを削除し、fueloだけにする。「燃料」とつく訳語も同様
    【理由】fueloには、化学的反応や物理的反応でず熱を発する材料とある。
    bruliは 火で燃えることや、火や炎をともなって酸化することとあり、
    核反応を含めるには意味が狭すぎる。PIVのcentraloの項にある
    “karburajxo”は、karburo の定義と矛盾しているので無視で正解だと
    おもいます。

  17. Hotta Hirohiko

    燃料ペレット
    【提案】brulajxbuletoを、fuelero または sintrita fuelero に差し替える。
    【理由】”pellet”の直訳は”buleto”ですが、形が、bula とは限らない。
    形状が cilindra(円筒形)のペレット(サンプル)なら見たことがあるが、
    bula(丸い)ものは残念ながら見たことがない。
    【余談】ペレットは容器ではありません。焼結された燃料体です。

  18. Hotta Hirohiko

    火力発電所
    【提案】vaporcentraloを削除。定訳ではないが、brulcentraloではどうか。
    【理由】vaporoで発電するのは、火力発電だけではない。
    原子力発電も地熱発電も熱からつくった蒸気でタービンをまわしている。
    PIVには原子力の専門家が手伝っていなかったのだろうと思う。
    いわゆる「火力発電」とは「化石燃料による発電」のことなので、
    最近の環境問題寄りに訳すなら “fosili-energia centralo” なんでしょう。
    (これじゃ、長くて重過ぎるでしょうけど)

  19. Hotta Hirohiko

    建屋
    【提案】~domo を domo por ~o(j) にする。例:原子炉建屋 domo por reaktoro
    【理由】なんたら建屋 は、とくだんの術語ではない。合成語にして特別な意味を
    与えるべき理由が、おもいあたらない。

  20. Hotta Hirohiko

    廃炉
    【意見】「廃炉」と書くと、「廃止された炉」と「炉を廃止すること」の意味が
    あるとおもう。前者の意味がなく、後者の意味だけがある。私は前者をまずおもい
    うかべた方だったので、違和感を感じた。例文をつけたほうがよくないかしら。

  21. Hotta Hirohiko

    半減期
    【提案】duonvivoを、 duoniga periodo に差し替える。
    【理由】duonvivo を半減期の意味とするのは無理だとおもう。
    違う意味にとれることもある。「50%致死線量(LD-50)」の意味に
    あてるなら、duonvivo (または duontravivo )は、つかえるように
    気がする。日常語(?!)じゃあないですが。。。

  22. Hotta Hirohiko

    放射能
    【提案】radioaktiveco に、radioaktivaj substancoj を追記。
    【理由】日本語の「放射能」は、「性質」を示すときと「物質」を
    表わすときがあるため。

  23. Hotta Hirohiko

    被曝
    【提案】elmetigxo は削除。
    【理由】elmetigxo は、「(放射線に)曝された」からの応用だとおもいますが、
    外部被曝には使えそうだけれど内部被曝には、字面からは、なんとなく
    ピンときません。「(放射線に)曝した=(放射線を)照射した」なら radii
    (あるいは alradii) のほうが、すっきりとするような気がします。

  24. Hotta Hirohiko

    外部被曝
    【提案】ekspon(igx)o de ekstero (de korpo) を併記
    【理由】ekstera ekpon(igx)o は、まちがいではないが、外部とはどういうことか
    がわかる説明的な訳語があるほうがよいとおもった。

    内部被曝
    【提案】ekspon(igx)o de interno (de korpo) を併記
    【理由】interna ekpon(igx)o は、まちがいではないが、内部とはどういうことか
    がわかる説明的な訳語があるほうがよいとおもった

  25. Hotta Hirohiko

    24 の 訂正版 です。

    >外部被曝
    >【提案】ekspon(igx)o de ekstero (de korpo) を併記

    【提案】ekspon(igx)o el ekstero (de korpo) を併記

    >【理由】ekstera ekpon(igx)o は、まちがいではないが、外部とはどういうことか
    >がわかる説明的な訳語があるほうがよいとおもった。
    >
    >内部被曝
    >【提案】ekspon(igx)o de interno (de korpo) を併記

    【提案】ekspon(igx)o el interno (de korpo) を併記

    >【理由】interna ekpon(igx)o は、まちがいではないが、内部とはどういうことか
    >がわかる説明的な訳語があるほうがよいとおもった

  26. admin

    堀田様、

    大変参考になる貴重な御意見を頂きありがとうございました。以下各項目についてNUN-vortojとしての回答をさせて頂きます。ただその前に一つお断りしますと、NUN-vortojでは、日本のエスペランティストが時事問題を始め様々なテーマについて海外へ発信するお手伝いをするために用語集を作成し提案しています。何かを表現したいときに、用語集を参考にして、使えそうな語句があれば使って頂こうという考え方です。科学的に厳密な専門用語集を編纂することは目的としていません。この点を先ずお含み置き下さい。

    ★燃料

    >【提案】brulajxoを削除し、fueloだけにする。「燃料」とつく訳語も同様
    >【理由】fueloには、化学的反応や物理的反応でず熱を発する材料とある。
    >bruliは 火で燃えることや、火や炎をともなって酸化することとあり、
    >核反応を含めるには意味が狭すぎる。PIVのcentraloの項にある
    >“karburajxo”は、karburo の定義と矛盾しているので無視で正解だと
    >おもいます。

    【回答】
    厳密にはおっしゃる通りでしょうが、実際には brulaĵo が広く使われています。bruliを「強い酸化による発熱」に限定せず、「核分裂、核融合による発熱」を含めてよいと思います。日本語でも「燃料」ですべてに対応できていて不都合はありません。造語する際に語義の拡張や比喩的利用が行われるのは人間的な発想として普遍的なものだと考えています。語義を過度に厳密に制限しようとするとエスペラント(に限らず自然言語)の造語力を削ぐことになります。fueloには米欧中心主義の気配も感じられますが、実際に使われていますので、fueloも掲載しました。

    ★燃料ペレット

    >【提案】brulajxbuletoを、fuelero または sintrita fuelero に差し替える。
    >【理由】”pellet”の直訳は”buleto”ですが、形が、bula とは限らない。
    >形状が cilindra(円筒形)のペレット(サンプル)なら見たことがあるが、
    >bula(丸い)ものは残念ながら見たことがない。
    >【余談】ペレットは容器ではありません。焼結された燃料体です。

    【回答】
    専門的な立場からはそのような意見もあるでしょうが、非専門家にも分かりやすくというポピュラーサイエンス的観点からはbuletoで十分だと思います。「燃料ペレット」を指す語句に始めから「sintrita焼結」という科学的事実を入れなくてもよいと考えます。簡便な一語表現を求めたところ、Vikipedioではpeletoが使われていました。しかし、安易な新語導入(しかもpel-et-oと衝突する)は避けるべきと考えました。燃料ペレットの形が bula とは限らないことが難点ですが、今のところ他により良い表現がないので、buletoを提案しました。brulaĵoと共にfueloを認める立場から、 fuelbuletoもあってよいと考えます。

    ★火力発電所

    >【提案】vaporcentraloを削除。定訳ではないが、brulcentraloではどうか。
    >【理由】vaporoで発電するのは、火力発電だけではない。
    >原子力発電も地熱発電も熱からつくった蒸気でタービンをまわしている。
    >PIVには原子力の専門家が手伝っていなかったのだろうと思う。
    >いわゆる「火力発電」とは「化石燃料による発電」のことなので、
    >最近の環境問題寄りに訳すなら “fosili-energia centralo” なんでしょう。
    >(これじゃ、長くて重過ぎるでしょうけど)

    【回答】
    多くの辞書にあるvaporcentraloを採用しました。vaporが正確でないのは指摘の通りです。

    ★建屋

    >【提案】~domo を domo por ~o(j) にする。例:原子炉建屋 domo por reaktoro
    >【理由】なんたら建屋 は、とくだんの術語ではない。合成語にして特別な意味を
    >与えるべき理由が、おもいあたらない。

    【回答】
    NUN-vortojは専門用語集ではありません。一般向けの用語集という位置づけです。エス文を書く中で「原子力建屋」をdomo por reaktoroと表現することに何ら問題はありません。ただ、日本語でも「原子炉建屋」は、専門用語でなくとも、定形表現として使われていますので、それに相当する簡潔なエスペラント表現としてreaktordomoを提案しました。

    ★廃炉

    >【意見】「廃炉」と書くと、「廃止された炉」と「炉を廃止すること」の意味が
    >あるとおもう。前者の意味がなく、後者の意味だけがある。私は前者をまずおもい
    >うかべた方だったので、違和感を感じた。例文をつけたほうがよくないかしら。

    【回答】

    日本語の「廃炉」は、おっしゃるように2つの解釈が可能だと思います。見出し語を「廃炉(にすること)」と補足したいと思います。但し、一般の人が新聞記事等を読む中で知った「廃炉」をエスペラントで何と言ったらよいかを知るためにNUN-vortojの用語集を見た場合には、「廃炉=elservigo」で誤解は生じないと思います。

    ★半減期

    >【提案】duonvivoを、 duoniga periodo に差し替える。
    >【理由】duonvivo を半減期の意味とするのは無理だとおもう。
    >違う意味にとれることもある。「50%致死線量(LD-50)」の意味に
    >あてるなら、duonvivo (または duontravivo )は、つかえるように
    >気がする。日常語(?!)じゃあないですが。。。

    【回答】
    これも duonvivo が定着していると判断して掲載しました。他に、duoniĝtempo という表現もあるので、これを追加したいと考えます。御提案のduoniga periodoは何をduonigiするのか分かりにくいので採用は控えさせて頂きます。

    ★放射能

    >【提案】radioaktiveco に、radioaktivaj substancoj を追記。
    >【理由】日本語の「放射能」は、「性質」を示すときと「物質」を
    >表わすときがあるため。

    【回答】
    「放射能」は、殆どの場合、「性質」を表すと考えて、radioaktivecoを掲載しました。「物質」の意味で使うのは、どちらかと言えば誤用ではないかと思います。ただ、一般向けというNUN-vortojの趣旨から、「放射能」が「放射性物質radioaktivaj substancojの意味で誤用されることがある」という注を付けようと思います。

    ★被曝

    >【提案】elmetigxo は削除。
    >【理由】elmetigxo は、「(放射線に)曝された」からの応用だとおもいますが、
    >外部被曝には使えそうだけれど内部被曝には、字面からは、なんとなく
    >ピンときません。「(放射線に)曝した=(放射線を)照射した」なら radii
    >(あるいは alradii) のほうが、すっきりとするような気がします。

    【回答】
    eksponiĝo が外部被爆・内部被爆の両方に使えるのであれば、elmetiĝo も同じように使えるのではないかと考えます。

    ★外部被曝

    >【提案】ekspon(igx)o el ekstero (de korpo) を併記
    >【理由】ekstera ekpon(igx)o は、まちがいではないが、外部とはどういうことか
    >がわかる説明的な訳語があるほうがよいとおもった。

    【回答】
    御指摘の通り、ekstera eksponiĝo だけでは意味が分かりにくく、場合によっては、「屋外被爆」ととれないこともありません。eksterkorpa ekspon(iĝ)o を併記したいと考えます。

    ★内部被曝

    >【提案】ekspon(igx)o el interno (de korpo) を併記
    >【理由】interna ekpon(igx)o は、まちがいではないが、内部とはどういうことか
    >がわかる説明的な訳語があるほうがよいとおもった

    【回答】
    御指摘の通り、interna eksponiĝo だけでは意味が分かりにくく、場合によっては、「屋内被爆」ととれないこともありません。enkorpa ekspon(iĝ)o を併記したいと考えます。

  27. Hotta Hirohiko

    あらら、私の提案はおおむね否決されてしまったようですね。
    NUN-vortojの方針にあっていないなら、しかたないので、それに従うつもりですが、
    NUN-vortojの方針を把握できなくて、提案を取り下げるべきか否かを選べずにこまっています。
    私の理解のために、もうしわけないのでえすが、
    次の3点について、「NUN-vortojの編集方針(見解かな)」を
    おしえてくださいませんか。

    (1) 日本語側の語の意味の基準
    (a) 新聞雑誌の記事で慣用的に意味づけられているものを優先する
    (b) 専門用語集などで定義されている厳密なものを優先する(新聞などの慣用と違っても)

    (2) 日本語のそれに対応するエスペラントの語の事例が存在する(たとえば辞書や出版物に
    みつかるが)、そのエスペラントの語が、(実態に対して)的確でない訳語であるような場合
    (c) 意味が的確な代替があるならそのエスペラントの語の新規提案を優先する
    (d) 意味が多少的確でなくても、慣用が先行している、エスペラントの語を優先する

    (3) 日本語側の語との(直訳的に)対応をとる範囲でエスペラントの語をあてたのでは、
    エスペラントの語をみただけでは、本質を伝えきれないようなとき
    (e) 日本語側の語からわからない内容を、エスペラントの読み手にはわかるように追加説明
    をつけくわえたようなエスペラントの語とする。(意図して、なるべく意訳する)
    (f) 日本語側の語からわからない内容でも、エスペラントの読み手のためだけの追加説明を
    意図するようなエスペラントの語としない。(意図して、なるべく意訳をしない)

    「分野別時事日本語エスペラント用語集について」の説明から NUN-vortojは、
    問(1)は (a) で 問(2)(3)については、不明と感じていました。
    問(1)(2)(3)の方針を記号で並べるなら[a-?-?]と理解していたということです。
    私は [a-c-e] の姿勢で提案をしていました。回答を読んでいると
    NUN-vortojの方針が [b-d-f] だとの説明のように感じています。
    実際のところどうなのでしょうか。

  28. Hotta Hirohiko

    例文は、つぎのように差し替えるほうがよいとおもいます。

    >例文:
    >「チェルノブイリ原発事故は国際原子力事象評価尺度でレベル7とされた。」
    >La nuklea akcidento de Ĉernobilo estis klasita je la sepa nivelo de INES.
    La nuklea akcidento de Ĉernobilo estis klasita je la nivelo 7 de INES.
    または
    La nuklea akcidento de Ĉernobilo estis klasita je Nivelo 7 de INES.

    INESのレベルには、レベル0もあります。
    レベル7が、7番目か8番目かで、なやみたくないとおもいます。

  29. Sxucxjo

    堀田さん、数々の鋭い御指摘に感謝します。

    Nukleaj vortoj の当初原案を作成した山川です。編集方針については、NUN-vortoj 全体に関わることとして、編集者間で検討していますので、回答にはお時間を下さい。

    ただ、一点、INESのレベルについては、最初に例文を提供した立場から、私の個人的な見解を述べさせて頂きます。

    結論を言うと、堀田さんがおっしゃる通り、je Nivelo 7 または je la nivelo 7 の方が la sepa nivelo より論理的で適切だと思います。そのように訂正したいと考えています。

    私の出典は、Vikidpedio の “Nuklea centralo de Cxernobilo”という記事です。
    http://eo.wikipedia.org/wiki/Nuklea_centralo_de_%C4%88ernobilo
    その中に、je la sepa があったので、深く考えずにそのまま使いました。御指摘を受けた後、再度目を通したところ、同じ記事の中に je la nivelo 7 も使われていました。

    今後とも堀田さんの専門技術知識とエスペラント能力に裏付けられた鋭い指摘を頂ければ幸いです。

  30. isino yosio

    vaporcentraloが火力発電所は良くない。タービンを何で回すかではなく、動力源は何かで定義するのが良い。 karbocentraloとかnaturgasa centraloとかはどうでしょうか。

  31. Hotta Hirohiko

    単純誤記1件。

    > * 水素爆発 / hidorogena eksplodo
    < * 水素爆発 / hidrogena eksplodo

  32. Hotta Hirohiko

    Mi atendas respondon pri la principo pacience ja dum du monatoj…

  33. Hotta Hirohiko

    Mi atendas respondon pri la principo pacience ja dum tri monatoj… Mi timas ke vi havus nenian principon malgraux la diroj en 2011-5-3 – 21:51.

  34. HIROTAKA Masaaki

    S-ro Hotta,
    mi bedaŭras, ke vi longe atendas sen respondo.
    Sed mi opinias, ke via demando pri la principoj de NUN-vortoj estas malfacile respondebla. La de vi menciitaj 3 punktoj fakte estis pridiskutataj ĉiufoje en apartaj okazoj por elekti publikigotajn vortoformojn. Probable niaj elektoj prenas pli-malpli mezan pozicion inter la du ekstremoj, iufoje proksime al unu ekstremo kaj alifoje al la alia ekstremo. Tiusence ni ne havas principon fiksitan.
    Nia principo estas, ke niaj listoj estu preparitaj por ordinaraj (ne-fakaj) esperantistoj. Ni elektas vortoformojn tiel, ke ili estu uzeblaj kaj kompreneblaj por ordinaraj (ne-fakaj) esperantistoj.
    Ni ne pretendas, ke nia solvo estas ĉiam la sola ĝusta. Povas esti aliaj solvoj egale bonaj. Kiam iu proponas anstataŭigon de iu vortoformo, ni pridiskutas la proponitan vortoformon, ŝanceliĝante inter la du ekstremoj. Se la propono ne kontentigas nin, por esti sinceraj, ni devas malakcepti ĝin. Se la malakcepto ne kontentigas la proponinton, tiu rajtas doni pluan argumenton por sia propono.
    Sed mi opinias, ke ne indas okupiĝi pri analizado de niaj principoj. Mi atendas konkretajn argumentojn pri konkretaj vortoformoj.

  35. isino yosio

    次の単語のエスペラント訳をご検討下さい。
    高速増殖炉
    プルサーマル
    再処理工場(六箇所村にある施設)

  36. admin

    Kvar novaj linioj aldoniĝis al la listo.

  37. kumaki hideo

    Post du monatoj mi ankorauxfoje vizitis al la Nun-vortoj kaj trovis kaj miris, ricxan diskuton por fari justan klarigon per nia lingvo.

    De la 15a de Marto mi trdukadas diversaj opiniojn por la nuligo de nukleaj centraloj. Mi spertas, ke mia unua, rekta trduko estas malfacila por lego kaj kpmpreno por mi mem. Tial mi klopodas pli faciele kaj pli komprenabla tradukajxojn. Malgrux tio mia refoja tralego ankoraux trovas, ke mia traduko ne estas klara kaj facile prononcebla.

    Sed mi jam kadukigxas, ne povas memori la vortojn tauxgajn kaj ripetadas malfermi vortaron kaj enskribas klarigon kaj sublinion.

    Dank’al via klopodo, iom post iom certigas la justan klariogn kaj povas esprimi la koron de la originala verko.
    Al vi, mi kore petas dauxrigi la vortofaradon, mi sekvas al viaj opinioj.
    Dankon!

  38. kumaki hideo

    いちもおせわになります。つぎの言葉の訳を
    1、メルトダウンはkernofandigxoでいいですね?
    2.ある大学教授の肩書に《総合研究大学院大学教授》とありました。財政学や地域振興を研究いる教授です。まだ訳はつけておりません。大学のことは全く門外漢です。でよろしくおねがいします。
    3、電源3法(というのがあるそうです。以下(La 3 legxojpor elekta fonto)、
     A. 電源開発促進法(la legxo por akceli prosperon de elektra fonto)
     B. 発電用施設周辺地域整備法(La legxo por bontenado de la kvartaro de
    centraloj
     C. 電源開発促進特別会計法(La legxo de speciala konto por akceli
    prosperon de elektra fonto)
    もう少し法律らしい用法がないかとおもい、皆様のお知恵をかしてください。
    なおこの法律は田中角栄総理のもとでつくられたそうです。

  39. kumaki hideo

    前回の私の問いのなかに、間違いがありました。最初の「いちも」は「いつも」です。
    3行目、「研究いる教授」は「研究している教授」です。
    お手数を書けますがよろしくおねがいします。
    今は週2回くらい、1ページ1000文字くらいの長さのものを選んで、訳を再開しました。

  40. admin

    熊木さんの積極的なエス文発信に敬意を表します。

    1.メルトダウン

    「メルトダウン」は、「炉心溶融」(kernofandiĝo, fandiĝo de reaktorkerno) として用語集に採録しました。炉心が溶けて圧力容器の底にたまることです。圧力容器の底を突き破って格納容器の底に落ちると「メルトスルー(溶融貫通)」 になります。英字新聞では “melt-through” のように引用符つきで使われていますので、専門用語というよりはニュース用語と言えそうです。エス文では、La reaktorkerno fandiĝis. La fandaĵo (fandiĝinta kernomaterialo) ne nur atingis sed traboris la fundon de la reaktorpremujo (kaj akumuliĝis sur la fundo de la reaktorsekurujo). のように記述すればよいと思います。「メルトスルー」を敢えて一語で言いたい場合には、取り敢えず、reaktorfundofandiĝo とすれば良いでしょう。

    2.総合研究大学院大学教授

    固有名詞の扱いは難しいです。意味をとってエス訳しても後で特定できない可能性もあります。日本語のまま提示し、当該組織が使用している公式の英訳を添えるのが一番現実的かもしれません。同大学のウェブサイトに The Graduate University for Advanced Studies (SOKENDAI) とあります。複数の研究機関をたばねた国立の大学院のようです。そこで、例えば、profesoro ĉe la ŝtata postdiploma universitato Sokendai (angle: The Graduate University for Advanced Studies) としてはどうでしょう。敢えて直訳すれば、例えば、profesoro ĉe la Postdimploma Universitato de Altgradaj Studoj となります。

    3.電源三法

    いわゆる「電源三法」(la tri leĝoj pri elektraj fontoj または la leĝa triopo pri elektraj fontoj)は、1974年に定められた次の3つの法律です。エス訳の試案を付します。
    A.電源開発促進税法: la Impostoleĝo por Pliigo de Elektraj Fontoj
    B.電源開発促進対策特別会計法: la Leĝo pri Speciala Konto por Pliigo de Elektraj Fontoj
    C.発電用施設周辺地域整備法:la Leĝo por Evoluigo de la Distriktoj ĉirkaŭ Elektraj Centraloj
    尚、Bは現在では「特別会計に関する法律」(la Leĝo pri Specialaj Kontoj)になっています。正確に言うと、 その中の第二章の「第六節 エネルギー対策特別会計」(la subĉapitro pri speciala konto por energiaj rimedoj) が石油備蓄や電源開発に関する特別会計を扱っています。

    以上、参考になれば幸いです。

  41. HAShi

    原子力発電(所)に関するエスペラント語の資料を読む場合に、Esperanto-Japana のリストがあると、とても助かります。作成していただけないでしょうか。

  42. Sxucxjo

    NUN-vortojは日本人エスペランティストのエス文発信を支援するのが最大の目的で、そのために日エスになっています。しかも、原子力発電関連用語の場合は、日本語見出しも50音順ではありません。一度リスト全体を勉強しておいて、必要なときに改めて参照して頂ければ幸いです。

  43. Henri Masson

    Ĉu vi bonvolas havigi al mi la tradukon de tiu slogano :

    ATOMENERGIO ?
    NE DANKON

    Vidu la ilustraĵon :
    http://www.ipernity.com/doc/32119/11942752

    Antaŭdankon.

  44. HIROTAKA Masaaki

    Ĉu vi volas havi la japanan tradukon?
    Do jen:

    (en la japana)
    原子力?
    おことわり

    (en la japana latinigite)
    gensiryoku?
    okotowari

    (en la japana latinigite per esperanta alfabeto)
    genŝirjoku?
    okotoŭari

  45. Henri Masson

    Bone, koran dankon. Mi aldonis ĝin ĉe :
    http://www.ipernity.com/doc/32119/11942752#commentlist

  46. isino yosio

    1990年にProgreso社から出版されたChernobilを読んでいます。そこで使われている用語でこれは良いと思ったのはdesradioaktivigo 除染 です。他に使われている単語を紹介します。 sarkofago 石棺。線量計はdozometro, dozomezuri 線量を測る。半減期 periodo de duondiserigho これは分かりにくいですね。
    別件で高速増殖炉 rapida genera reaktoroは誤訳でしょう。日本語もおかしいのですが、高速は増殖にかかるのではなく高速中性子による増殖炉です。高速中性子を当ててプルトニウムを生み出そうというのが高速増殖炉です。

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